「ウェルウォーク WW‐1000」とは?
藤田医科大学(愛知県)とトヨタ自動車で開発したリハビリテーション支援ロボットです。
運動学習理論にもとづき、さまざまな支援機能を備えています。
機能一つ一つには患者様の運動学習をサポートする狙いがあります。
さらに、練習情報解析ツール「TR‐TIPS」も導入しています。
「TR‐TIPS」とは、ウェルウォークに入力されたデータをもとに、
歩行練習の過程と結果を見やすくグラフ化する機能です。
これにより、歩行練習の計画や管理、患者様へのフィードバックを分かりやすく行うことが出来ます。
◎ 運動学習の主たる変数とウェルウォークの利点
- 転移性 ⇒ 初期から最終歩容類似の歩行練習が可能になります。
- 動機づけ ⇒ 最初から歩けるので、動機づけが得やすくなります。
- 行動変化 ⇒ 連続歩行を実現しながら、多面的補助機能によって段階に応じた
課題調整ができます。(フィードバック、難易度、量) - 保持/応用 ⇒ さなざまな調整機能により、多様な歩行課題を設定できます。
◎ 「ウェルウォーク」の紹介
対象患者様:片側の下肢運動機能障害を有する方
【特長】
①精緻な難易度調整 常に適切な難易度で効率よく練習ができます。
②最小限の補助 最小限の補助で、患者にとって能動的な練習ができます。
③多彩なフィードバック 適切なフィードバックを選択し、患者様に分かりやすい練習ができます。
【機能紹介】
◆視覚フィードバック
・カメラ映像 正面映像、側面映像、足元映像、モニタ非表示
・各種視覚情報 歩行情報(歩行回数、歩行時間、歩行距離)
COP(足圧中心)
荷重量グラフ(全荷重、前足部)
接地位置目標、体幹軸の表示
◆聴覚フィードバック
・膝角度フィードバック
立脚時に膝が判定値以上に曲がったことを患者様に知らせる音
・荷重フィードバック
目標値以上に麻痺側に体重をかけたことを患者様に知らせる音
・録画・再生機能
練習中の映像データなどが蓄積され、練習後に映像を再生し、
患者様や治療者間で確認することができます。