クリニカルセミナー「リハビリテーションの考え方」

 当院リハビリテーション部では、クリニカルセミナーと称した研修会を開催しております。

 2021年度は10コマの研修を予定しております。昨年度はCOVID-19の世界的な感染拡大により、計画途中(4コマ)で中止となってしまいました。そこで、リモート研修を可能にする環境を整備し、また3密を回避する会場の準備に努め、ようやく再開することができました。

 今回は、「リハビリテーションの考え方」というテーマで、研修を行いました。リハビリテーションとは、活動で活動を変える「活動の医学」であり、その方法論として活動機能構造連関、治療的学習、支援システムがあります。本研修は、主に治療的学習に焦点を当てた研修会でした。

 例えば脳卒中患者様のリハビリテーションでは、選手がサッカーや野球が上達することと同じように、歩くこと、着替えること、身体を洗うこと、ベッドに移るといった日常生活動作が安全に・効率的に行うことができるよう練習します。

  その際に重要となる科学が運動学習理論です。上手になって頂くためには、上手になってもらいやすい練習内容の設計(リハビリ)が重要で、運動学習理論に基づく設計である必要があります。
今回の研修では、運動学習理論を知識として整理し、実際の練習に落とし込む際の考え方や方法を、具体例を通して学びました。