リハビリテーション部カンファレンス2nd half開催

Rehabilitation Department Conference 2nd half(RDC、リハビリテーション部カンファレンス)を開催いたしました。リハビリテーション部の全療法士が参加して、2020年度の報告と2021年度の取り組みについてカンファレンスを行いました。

 

今回は緊急事態宣言下であることから、各自PCの動画視聴によるカンファレンスと致しました。

RDCの目的

  1. 療法士の仕事実績のフィードバック
  2. 仲間の活躍を共有すること
  3. 未来計画の発信と共有

 

 

Safety measurementの導入 
 患者さんの能力改善に伴い、日常での活動レベルも退院後の生活を見据えた活動レベルへと変更する必要があります。例えば、まだ歩くと危ないので入院当初は車椅子を使って移動されますが、リハビリで歩行能力が改善してくると、退院後の生活を見据えて病院でも歩行で生活をしてもらうことが大切です。 

 一方、車椅子移動から歩行への変更は難易度が上がるので、慎重に行わなければなりません。 そこで、歩行自立チェックリスト移乗自立チェックリストを作成いたしました。各種評価結果と行動評価のハイブリッドという形式をとっており、より安全により高い活動レベルを実現できるよう努めます。

活動をアフォード  
 リハビリテーション医療は、活動障害のある個人に介入し、その活動・行動を再建することで社会生活への復帰を支援1)します。環境が行動を誘導するアフォーダンス1)という概念に基づき、活動的環境の構築に取り組み始めました。歩行練習をアシストするロボット「ウェルウォーク WW-1000」や「懸垂装置+トレッドミル」等の現在運用中の機器に加え、患者さんが活動しやすいよう、ベッド数を適正化してリハビリ室に広い空間を作りました。
1) 園田茂(編).最強の回復期リハビリテーション −FIT program.一般財団法人学会誌刊行センター,2015.

治療成績のフィードバック  
 2020年度にデータベース化した各種の指標値を整理することで、当院の治療成績を確認することができます。前年度との比較や全国の指標と比較して、当院の現状を明確に把握し、改善を図ります。

訪問リハビリテーション相談支援
 地域包括支援センターまたは居宅介護支援事業所に属するケアマネジャーさんを対象とし、訪問リハビリテーション適応の可否、福祉用具/環境設定の提案/選定など、様々なご相談のご支援をさせて頂く予定です。2021年度上半期中には体制を整備し、地域の皆様のお役に立ちたいと考えております。  

訪問リハビリテーション相談支援を開始する際は、ホームページへの掲載、Fax等でお知らせいたします。ぜひお気軽にご連絡ください。

 

<訪問リハビリテーション相談支援に関する問い合わせ先>

  Tel: 075-647-2330 Fax: 075-647-2331

京都リハビリテーション病院
 リハビリテーション部 主任 理学療法士 森 充洋

 

 2020年度はシステム構築を中心に取り組んできました。2021年度は構築したシステムを最大活用し、リハビリテーションの質の飛躍的な向上を目標として、取り組んで参ります。

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