OSCE 関節可動域測定

リハビリテーション部では、新人セラピストを対象にOSCEという実技研修・試験を開催しております。

【OSCEとは】

OSCEとは、objective structured clinical examination(客観的臨床能力試験)の略称で基本的な評価方法や介助方法を統一するために実施しております。

今回は当研修を受講した理学療法士、作業療法士の感想を掲載いたします。

【OSCEの内容】

今回は「関節可動域測定」というテーマで研修を行いました。

研修では座学で基本的な測定方法を学び、その後実際にセラピスト同士で関節可動域測定を行いました。

研修風景①
研修風景②
研修風景③

理学療法士の感想

学生時代に測定法を学びましたが、臨床では疼痛や関節可動域制限により正しい姿勢をとれない方など様々な患者様がおられます。そのため思った姿勢で評価できなかったり、測定器を上手く当てることができなかったりと正確に測定することができず悩んでいました。

今回の講習を通して、代償動作を出さないように測定する方法を具体的に学ぶことができたのは自分の中で大きな収穫となりました。

今回学んだ方法だけでなく、様々な可動域測定法を自己にて学習し、より幅広く臨床に応用できるよう尽力していきたいと思います。

作業療法士の感想

関節可動域測定は幅広い疾患の患者様に対し使用し、目標設定や効果判定にも役立つ評価で、臨床でも使用する機会が多いです。そのため正確性が必要となってくるのですが、測り方によりすぐに結果が変わってしまうため、難しいものだと感じていました。

OSCEでは動画で見本を見た後に解説して頂いてからセラピスト同士で実践するため、ポイントを押さえたうえで練習でき、技術が身に付きやすいです。また、自分ではできていると思っていても足りていない部分などにフィードバックを頂けるため、より精度の高い技術を身に着けることができると感じます。

今回の講義では代償が出ないような固定方法、ゴニオメーターの当て方や持ち方など細かい部分まで学ぶことができました。

今後もOSCE で学んだ技術を定期的に振り返り、正確かつ柔軟なリハビリを提供できるよう勉強に励んでいきます。

研修風景④
研修風景③

【まとめ】

今後もOSCEを通じてセラピストの能力向上を図り、より良質なリハビリテーションを提供できるよう精進致します。