第57回京都病院学会発表

当院では毎年、京都病院学会にリハビリテーション部から参加、発表をしています。
今回は作業療法士のスタッフが一般演題 リハビリテーション部門で発表を行いました。
発表までの資料作成等をリハビリテーション部でサポートしました。

京都病院学会 発表内容


演題
『重度片麻痺の女性に対して、下着を含めた上衣更衣が自立し、QOLが向上した一例』

女性の患者様の日常生活での悩み、思いを傾聴し下着(ブラジャー)の使用の希望が
分かりました。患者様の望まれる下着について、着脱方法の練習と、自助具の工夫に
て希望の下着の使用が可能なりました。

ブラジャーの着脱関連の文献は少なく、下記文献の記載のように作業療法分野でも十分に
関われていない部分があるようです。

今回は当院作業療法士のきめ細やかな関わりによって

患者様のADL、QOLを向上させることができました。
患者様の希望を傾聴し、生活に寄り添えるリハビリテーションを実施していければと思います。

文献引用部分

ブラジャーの着用は「女性の尊厳」や「生活の質」に大きくかかわるものであり、退院後の外出、社会復帰の満足度にも影響する要素である。ブラジャー着用動作は、これまで作業療法分野であまり多くは語られてこなかった、公の場や異性間で語るのは避けられがちなテーマでもあるがゆえに、われわれは患者のブラジャー着用のニーズを見落としてきた可能性もある。(原口ら OT ジャーナル 56 ⑵:186‒187,2022)