摂食機能療法研修会 2018年7月4日

摂食機能療法研修会を実施しました。

今回の摂食機能療法研修会は、当院の摂食機能療法評価の仕方についてです。
評価項目は大きく10つに分類しており、またそれぞれに3項目ずつ評価項目を定めています。
①認知機能(食事場面の認知機能)
②栄養状態(血液検査および身体計測)
③呼吸状態(誤嚥性肺炎の徴候)
④運動機能(嚥下、咳嗽に必要な身体機能)
⑤呼吸発声機能(誤嚥時の喀出に関連する機能)
⑥口腔機能1(咀嚼食塊形成・送り込み)
⑦口腔機能2(咀嚼食塊形成・送り込み)
➇嚥下機能1(嚥下スクリーニング検査)
⑨嚥下機能2(食事場面の誤嚥状態)
⑩摂食姿勢保持等(食事場面の姿勢および上肢機能の状態)

今年の研修では、全体の評価方法の説明に加え、新たに評価項目に導入した、咳テストを
体験してもらいました。

咳テスト(cough test:CT)

咳テストは、不顕性誤嚥に対するスクリーニングです。 不顕性誤嚥は、日常場面からは観察することが困難な症状です。

<検査方法>

超音波ネブライザより1.0重量%クエン酸生理食塩水溶液を 経口より吸入させ、1分間での咳の回数を数える。 5回以上であれば陰性(正常) 4回以下であれば陽性(SA疑い) (若杉、戸原ら2011)

<簡易版評価検査方法> 30秒以内に咳が出ない場合は陽性(SA疑い)(佐藤ら2012)