対象疾患は?
脳血管疾患等リハビリテーション料算定疾患で代表的な疾患に、脳卒中があります。
脳卒中
〇 脳内出血
〇 くも膜下出血
〇 脳梗塞
―アテローム血栓性脳梗塞
―心源性脳梗塞
―ラクナ脳梗塞
京都リハビリテーション病院(2017年1月~12月入院)
脳血管疾患等リハビリテーション料を算定した患者様の内、脳卒中にあたる疾患名で入院された患者様の割合は64.5%
(脳血管疾患等リハビリテーション料算定患者数161名 内脳卒中患者数104名)
脳卒中以外の疾患を一部挙げてみました。
脳卒中以外
〇 脊髄損傷
〇 頭部外傷
〇 クモ膜下出血のシャント術後
〇 脳腫瘍
〇 脳炎
〇 急性脳症
〇 脊髄炎
〇 多発性神経炎
〇 多発性硬化症
□ 高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害
□ 重度の頚髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷
ポイント
上記に記載している疾患は脳血管疾患等リハビリテーション料の対象疾患であるとともに、回復期リハビリテーションの対象疾患でもあります。
疾患が対象であっても、医師等の入院判定や発症または手術後から入棟までの期間内に空床が発生しない場合もありますので、対象の方が必ずしも入院できるというわけではありません。
入院期間についても、算定上限日数が定められていますが、状態や医師の判断によって退院日の検討を行うため、入院日数は患者様ごとに違ってきます。
京都リハビリテーション病院(2017年1月~12月退院)
脳卒中 平均入院期間 96.5日
※平均入院期間=回復期リハビリテーション病棟入棟日から退棟日までに要した日数であり、平均在院日数とは異なります。
〇の疾患名:発症または手術後から2か月以内が回復期への入院期限
:算定上限日数150日
□の疾患名:発症または手術後から2か月以内が回復期への入院期限
:算定上限日数180日
脳血管疾患等リハビリテーション料の施設基準は?
脳血管疾患等リハビリテーション料には(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)の3段階施設基準が設定されています。
京都リハビリテーション病院では、脳血管等リハビリテーション料(Ⅰ)を算定しています
脳血管等リハビリテーション料(Ⅰ)施設基準抜粋
〇専任の常勤医師が2名以上勤務している。ただし、そのうち1名は、脳血管疾患等のリハビリテーション医療に関する3年以上の臨床経験又は、脳血管疾患等のリハビリテーション医療に関する研修会、講習会の受講(又は講師歴)を有する
(ア)専従の常勤理学療法士が5名以上勤務している。
(イ)専従の作業療法士が3名以上勤務している
(ウ)言語聴覚療法を行う場合は、専従の言語聴覚士が1名以上勤務している。
(ア)~(ウ)までの専従従事者が合わせて10名以上勤務する
〇治療・訓練を十分実施し得る専用の機能訓練室を有している。
〇当該療法を行うために必要な施設及び器械・器具を具備している
※脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)に関する施設基準より一部抜粋