おせんのゆる〜い独り言☆ 応用行動分析「拒否を考える」

<はじめに>
どうも!いつもお世話になっております。「おせん」です。
本日のテーマは「拒否を考える」にしました。自分にとって難しいテーマにしたな~と思うと同時に、コレ着地点はあるのかな?と今も打ちこみながら思っています(笑)
今回もゆる~くつづっていきますので、どうぞよろしくお願いします☆

<背景>
突然ですが皆様、リハビリ拒否・介護拒否、ご経験あるのではないでしょうか?
誘うと怒る方・無気力な方・机に伏せて動かない方…様々なケースがあると思いますが、どう工夫されていますか?私は常に頭を悩ませています。

働き始めの頃は、リスクのない方に関して、甘えているんじゃないか?とか意欲がね…とか思っていました。しかし、拒否が習慣化するにつれ、次第に仕方ないんじゃないか…とか無理強いはよくないんじゃないか…と思い始めました。しかし、安静の弊害による悪影響も多く報告されており、一体どうすればいいんだ…と頭を抱えていました。

 

 

そんな時に出会ったのが、「応用行動分析」という考え方でした。

 

本日の内容)

♢応用行動分析とは?

♢行動の法則性Ⅰ(後続刺激について考える)

♢行動の法則性Ⅱ(先行刺激について考える)

♢応用行動分析とは?

行動分析とは・・・・・個人と環境の相互作用を分析、行動と学習の法則を研究する学問
Skinner BF(1904‐1990)
応用行動分析とは・・・行動分析学の基礎研究の理論を実践場面に適用し体系化したもの(図1)

図1:応用行動分析の模式図

 

うーん・・意味がわからない(-_-;)ので、例をあげて上記の図について考えてみました。

行動(ここでは、お母さんに見せること)

環境(先行刺激と後続刺激の事なので、宿題終わったという事と褒められたという事)

 

つまり

♢行動の法則性Ⅰ(後続刺激について考える)

 

この例によると、褒められる(後続刺激)ことは、多くの人は嫌なことではないと思います。この時、お母さんに見せるという行動は「強化」される事になります。つまり、また次も見せようかな…となります。では次の例ではどうでしょう?

 

 

この例では、けなされる(後続刺激)ことは、多くの人は嫌なことですよね。この刺激を嫌悪刺激といい、お母さんに見せるという行動は「弱化」される事になります。つまり、もう見せんとこかな…となります。では次の例を見てみましょう。

 

この例でも、行動に対する応答がなく「消去」、行動は減っていきます。

ちなみにわが子に限ってですが、あまり親にテストを見せません。これら行動のメカニズムを考えると、ふむふむなるほど!と思ってしまいます💦

最後に「理学療法場面でのあるある?」で考えていきます

 

 

さて、この時の行動はどうなるでしょう?「強化?弱化?消去?」

 

この場合、患者さんや利用者さんにとっては「強化」として働く可能性があると思います。つまり、次からも「うるさい!」と叫んだら中止になるかも…と潜在意識の中で感じています。あらま、思い当たることが出てきました…。

以上、まとめると、行動を増加させるには(その人にとって)よい事である必要があります

 

♢行動の法則性Ⅱ(先行刺激について考える)

環境のもう一つの要因、「先行刺激」についても見ていきたいと思います。今回は入浴について考えていこうと思います。

 

さて、AとBではどちらが、行動が生じやすいでしょうか?少し強引ではありますが、見通しが立ちやすい・行動しやすいのはBではないでしょうか?

このように、見通しを立てることにより失敗のない行動を起こし、後続刺激につなげていきます。

♢まとめ

〇ヒトの行動は環境(先行刺激と後続刺激)からの刺激によって変化する

〇できそうな目標を明確にして提示する(見通しをたてやすくする)‐先行刺激の調節

〇行動後に強化刺激を与える‐後続刺激の調節

〇生活歴をふまえ、オーダーメイドの後続刺激を与える

 

<おわりに>

今回も拙い記事にお付き合いいただきどうもありがとうございます。急性期・回復期に比べ、生活期では特に動機付けの部分に介入していかなければならない事が多々あります。

今回の応用行動分析は、日本理学療法士協会主催の勉強会「認知症患者の日常生活動作練習」を参考に作成させていただきました。今回紹介したのはほんの一部分であり、間違った解釈をしている箇所もあるかと思います。又、おせんのバイアスがかかった記事であることをご理解ください。

しかしながら、臨床で使用してみて(パーキンソン病の利用者様や認知症の利用者様ですが)よい反応がでる事もあり、その時は嬉しいです。

職域をこえて、少しでも日々の臨床で役に立つことがあれば幸いです。

ありがとうございました。

 

※ゆる~い記事になります。詳しい内容に関しては成書をご参照ください