”バイタルサイン”について学びを深めました

当院ではリハビリ介入開始時に患者様のバイタル測定(体温、脈拍、血圧、酸素飽和度など)を
必ず行っております。また運動前後に測定しバイタルの変動を確認することもあります。
バイタルチェックは患者様の体調管理やリハビリが可能かの判断基準となるため大切なものです。

しかし、合併症などの影響で判断基準が一人ひとり異なるためバイタルサインの確認や他職種への報告で迷う場面があります。そのため、今回はバイタルサインについての勉強会が行われました。勉強会に参加した理学療法士、作業療法士の感想を掲載いたします。

【理学療法士の感想】

普段の臨床で1日に何度もバイタルサインを確認する場面があります。その中で曖昧だった知識の整理
の場となり、非常に勉強になりました。当院は回復期病院であり、急性期病院と比べ患者様の病態が
急変することは少ないですが、年に何度かはそのようなケースもみられます。急変の頻度が少ないか
らといってその分野の勉強を怠らず、いつそのような事態になっても適切な対応、判断ができる
セラピストになることを心がけたいと改めて思いました。

また、バイタルサインは急変時だけでなく、平常時の状態確認にも大きな役割を果たします。
今回の勉強会では、バイタルサインから読み取れる病態、服薬との関係性など普段の臨床場面で活用
できることを多く確認できました。入院中の患者様はいくつかの服薬をしていることや、合併症を
有していることがほとんどです。それらがリハビリに影響を及ぼすことも多くあるため、服薬や合併
症がバイタルにどのような影響を与えるのか考えながら臨床に臨みたいです。

【作業療法士の感想】

私たちセラピストは毎日リハビリ開始時に必ずバイタル測定を行います。そのため、今回のセミナー
は再度基本を見つめ直す機会になりました。私がこれまでに対応してきた患者様の中には高血圧の方
や頻脈の方、不整脈を持つ方などおられました。そのリスクを踏まえた上でバイタルの基準や負荷量
の調整をしていましたが、今回のセミナーで初めて服薬もバイタルに影響することを知りました。
薬の種類によってどのような影響があるのか勉強し、併存疾患だけでなく服薬にも着目して報告基準
や負荷量の調整を考えていきたいです。

季節が変わり風邪を引きやすい時期になってきました。
今まで以上に患者様の体調の変化に注意しながらリハビリテーションを提供して参ります。
皆様も体調を崩しませんようご自愛ください。