ウェルウォークWW-1000のご紹介

当院では片側の下肢運動機能障害を有する方を対象にウェルウォークというリハビリロボットを使用し歩行訓練を行っております。今回はウェルウォークについて紹介いたします。

【ウェルウォークとは】
 脳卒中などによる下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としてトヨタ自動車と藤田医科大学が共同で開発したロボットです。ウェルウォークは患者様に合わせた歩行の難易度調整や歩行状態のフィードバック機能など、学習理論に基づいたさまざまなリハビリテーション支援機能を備えています。
 詳しくは下記URLをご覧ください。
  「ウェルウォーク WW-1000」について
  (https://ksmcs.jp/krh/news/welcome-to-ww1000/)

【当院のウェルウォーク運用方法】
 ウェルウォークはライセンスを取得した人のみ運用可能で当院の理学療法士は全員取得しております。ウェルウォーク対象の患者様を2症例経験するまではウェルウォークリーダーとともに行い、難易度調整やロボット脚の設定変更など助言をもらいながら実施しております。3症例目以降は一人で運用可能ですが、ウェルウォークリーダーとともに行うこともできます。ウェルウォークを実施しているセラピストは週1回行われるウェルウォークカンファレンスに参加しております。現状や課題点について情報共有し助言をもらっています。

【ウェルウォークの利点】
・前方にある画面を使用し問題点に合わせ前方や側方から見た姿、足元のみを映すなど表示する画面を調整できる。
・廊下等での歩行練習と比較し歩行距離が延長できる。
・通常の歩行練習のみと比較し歩行獲得時期が早くなる。

下記はウェルウォークを実際に使用している写真です。

当院は2019年に導入し2022年10月までにおよそ80症例実施しております。今後も患者様の早期歩行再獲得や介助量軽減を目的にウェルウォークを有効に活用していきたいと思います。