日本神経理学療法学会学術大会に参加しました

大阪にて開催された第20回日本神経理学療法学会学術大会に参加しました。

本大会のテーマは「我々は何者か、どこに向かうのか -決別と融和、そして創発へ-」と設定されていました。

これはゴーギャンの絵画「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか(ボストン美術館蔵)」に対するオマージュとのことです。

この絵画は人間の一生を比喩して描かれたものですが、主に脳卒中患者さんを治療する神経理学療法は「どこから来て、どこに向かうのか」、
そして、そもそもそれは「何者なのか」、これらの問いに対して、シンポジウムや公開討論が開催されました。

当院では、回復期リハビリテーション病棟にて多くの脳卒中患者さんのリハビリテーション治療をさせていただいております。

リハビリの中には、理学療法、作業療法、言語療法の3療法があるのですが、今回はそのうちの一つである理学療法に特化した学会であり非常に専門的な内容で構成されておりました。
学会で多くの報告を拝聴し、細かく脳卒中の病態を捉え、それに対してどのように介入するのかを学ぶ良い機会となりました。

今一度それぞれの療法の専門性を振り返ることで役割が整理でき、そして専門性を高めることでよりよいリハビリテーション治療の提供ができるのではないかと思います。

私たちは、患者さんの身体機能と日欧生活活動の能力をいかに上げるか、しかもなるべく早く在宅復帰していただくように日々学びを継続しております。

このような学会で得られた最新の知見を、明日の臨床に展開できるように努めてまいります。