当院が実施する“ウェルウォークカンファレンス”について

当院リハビリテーション部では、歩行訓練支援ロボットである「ウェルウォーク」を使用されている患者様のカンファレンスを行っております。今回はそのカンファレンスの様子を紹介します。

<カンファレンスの頻度・メンバー>
頻度:週一回(木曜日)
参加者:理学療法士7~8人程度
※歩行練習を扱うカンファレンスのため主に理学療法士が参加しています。

<カンファレンス目的>
目的は、参加者全員でウェルウォーク患者様の情報を共有し、問題解決、方針の決定などを行うことです。患者様の問題を提示し、その解決策・手段を複数の視点で検討し、その上で今後の介入方法を決めていくことが歩行能力改善に向けて重要となります。
当院では1年目からウェルウォークを操作するための免許を取得し、実際に患者様の臨床で使用します。分からないことも多くありますが、経験豊富な先輩からアドバイスをもらい、患者様に合わせたロボットの調整などの基本を教わります。
また、1年目の療法士に限らず2年目以降の療法士も参加者の多くの意見を取り入れることができるためリハビリテーションの幅が広がるメリットもあります。

<カンファレンスの内容>
 内容は、担当理学療法士が装具で歩行練習している様子やウェルウォークで練習している動画を用いた症例提示を7分程度行います。質疑では現在の歩行の様子から、歩行の改善点と不十分な点を検討し、足に装着するロボットの調整などを具体的に話していきます。
参加者の意見を参考に問題点への解決策、今後の方針を具体的に決定していきます。
1年目の療法士は症例提示を先輩療法士と一緒に行う体制があり、十分なサポートを行っていますので、経験の少ない療法士も良質なカンファレンスを行うことができます。

<まとめ>
ウェルウォークカンファレンスを行うことは、療法士の知識・治療の質や幅が上がることが期待され、患者様に対してより良いリハビリテーションを提供することができると考えられます。そのため、今後も引き続き充実したカンファレンスを行っていこうと思います。