嚥下体操について
当院では、入院患者さんを対象に、嚥下体操を行っています。
嚥下(えんげ)とは食べること、飲み込むことです。
高齢になったり、脳卒中や神経筋疾患を患うことで、嚥下の力が弱くなる可能性があります。
歯が弱る、噛む力が低下する、舌の動きが悪くなる、唾液の量が減る、口・喉・食道の筋力が低下する、飲み込む反射速度が遅くなるといったことが主な原因です。
嚥下がうまくいかず、食べ物や飲み物が気管に入ることを誤嚥(ごえん)といいます。
誤嚥は肺炎(誤嚥性肺炎)の原因となったり、最悪の場合窒息につながる可能性もあります。
この誤嚥を予防する事を目的に『嚥下体操』を行っています。歌ったり、口や舌や首回りを動かす簡単な体操を行います。歌うことは口や舌や喉の筋肉を動かすことになるので、誤嚥予防にもつながるのです。
音楽療法士でもある副院長岡田純を中心に言語聴覚士や看護スタッフも参加し、月1回のペースで行っています。